夢で殴ったつもりが現実に

あれは、そうだ、スキーのモーグルコースの起伏をもっとでこぼこにして斜度を急にしたようなところだった。80度はある感じだった。土留めのためにコンクリートを流して覆った法面のような感じになっていた。高さは30メートルぐらいはあったと思う。俺はそこを降りていくのだった。ただ、でこぼこが大きいので、三点確保はしないでも(足だけで)立つことはできた。しかし、俺と一緒に降りていくやつが、怖がって俺につかまるんだよね。つかまられりゃ、俺だって怖い。バランスを崩せばおっこっちまう。はるか下の平らな地面には人が豆粒のように見えている。だから、俺はそいつに「つかまるなよ」と言ったんだ。それでもそいつはつかまってくる。だから俺はそいつに「今度つかまったらぶん殴るぞ」と言ったんだ。それでもそいつはつかまってきた。だから俺はぶん殴ったんだ。そうしたら「ガラン」という音で目が覚めた。どうやらホントに殴る動作をしたようで、枕もとの爪きりが落ちて下においてあった、ゴミ箱として使っている銅製の茶の湯で使う落とし(?)に命中し、大きな音を立てたのだ。だけでなく、メモ用のシャープペンシルと耳掻きが入れてあったヨッチャン手製の信楽焼き(?)のペンたて(?)もふっ飛んでたよ。いつもは殴る瞬間に目が覚めちゃって殴れないんだけどね。