『クラウド・アトラス』 デイヴィッド・ミッチェル(著)中川千帆(訳)★★★☆☆

クラウド・アトラス 上

クラウド・アトラス 上

クラウド・アトラス 下

クラウド・アトラス 下

うーん、どうなんだろうなあ。意欲は評価するけど、結果はいまいち俺の好みじゃない。なんか日産車のデザインみたいだな。
かなり文学。どうして読むことになったのか、あいかわらず(『毒の目覚め』 S・J・ボルトン(著)法村里絵(訳)★★★★★ - 主夫の生活)そのいきさつが不明。〈世界の終わり〉的な状況の描写があったが、そのことを知っていて、それに惹かれたのだろうか。謎である。
まあ、しかし、そういう意味では、つまり世界の終わり的な状況の描写という意味では、なかなかよかったな。読みにくかったけど。というのも、そのころはもう言語もずいぶん崩れて(変化して)いるので。
過去から未来まで、つねにダメダメな世界(人間たち)と一縷の望み、というお話?