人類の足跡10万年全史(Stephen Oppenheimer 著・仲村明子 訳) ★★★☆☆

人類の足跡10万年全史

人類の足跡10万年全史

いやあ、苦労しました。
1回図書館で借りて、返すのを忘れて1日オーバーして、だから継続で借りれずいったん返す。それで15+1=16日。ふたたび借りなおして、さらに継続して、きのう読み終わるまでにやはり15+1=16日。合計で32日かかったことになる。
結論から言うと、結論だけでいいな、こりゃ。つまり「エピローグ」さえ読めば、大体のことはわかる。「プロローグ」も読んだほうがいいかもしれない。でも、そのあいだの(つまり全体の80%)は論拠なんで、盲信者には必要ないのだ。いや、本当は、そこが一番だいじなんだが。
でも、とにかく大変だった。こりゃ訳にも問題あるだろうが、原文にも問題あるんだと思うよ。はじめに概説して、そのあとで詳しく説明するというパターンはいいんだけど、それを全体だけでなく章ごとにやるから、分量が多くなっちゃうんだよね。それに、なんか、思いついたままとにかく書きましたって感じ。
冗長性をなくして半分ぐらいの量にすることはできると思うよ。そうすると、もっと読みやすくてわかりやすくなると思うんだけど。でも、内容そのものにも、まだよくわからないところが多いんで、すっきりしないところはやむを得ないんだろうなあ。