顔のない裸体たち(平野啓一郎) ★★★☆☆

顔のない裸体たち

顔のない裸体たち

久しぶりに図書館で本を借りた。150ページそこそこの本なのですぐに読める。しかも内容が(というか表現が?)卑猥なのでなおさらである。言いたいことはなんとなくわかるが、やはり、だからなんだ?という感じ。そりゃそうだろう、という感じでもある。新しい発見はない。普通はあまり使わない小むずかしい熟語がインテリ臭くて鼻についた。また、普通はあまり使わない、より原語の発音に近いだろう[ノウト]のような表記のせいで、意識の流れに邪魔なカルマン渦が発生する。内容に集中させスムーズに引っぱっていくのには逆効果である。