1リットルの涙 ★★☆☆☆

1リットルの涙―難病と闘い続ける少女亜也の日記 (幻冬舎文庫)

1リットルの涙―難病と闘い続ける少女亜也の日記 (幻冬舎文庫)

妻が借りてきて「泣ける」というので読んでみる。
16歳で発症し25歳で亡くなるということに対しては気の毒に思うが、なにぶん二十歳以下の子どもなので、その考え方や表現に対しては恥ずかしくなってしまうこと多々あり。それも、なにぶん二十歳以下の子どもなのでしょうがないと言えばしょうがない。そのころの俺はもっと恥ずかしいことを考え書いていた。
とはいえ、ウルウルくることがなかったわけではない。ただし、何か所かあるその中で最大のものは、最初の家政婦さんの献身的な行為について書かれた部分である。
母親の文章にはダークな考え方が散見され、少し気分が悪くなった。そういう意味では本人の考え方のほうがうんと清らかで美しい。
一番の収獲は医者の書いた部分で、文章もうまくわかりやすいだけでなく、謙虚で真摯な態度が伝わってきてよかった。