ボールペンをなおす

俺が高校生ぐらいのときに家で見つけたやつ(だと思う)。クリップ部に「chromatic」「USA」と刻印がある。赤と青の2色。芯の出し入れおよび切り替えは軸の真ん中から上下を互いに反対方向に回転させる。軸の材質は銀色の金属で、表面には一面に黒い格子。芯は真鍮製。
上の子が「赤ボールペンを買う」と言うので、「こんなにあるぞ」とひきだしの中身を見せると、その中からこれを見つけ「かっこいい」という。しかし、なにせ古いもので(少なくとも30年以上前のもの)、しかもずーっと使ってなかったので、インクが出なくなっていた。そこで、芯を普通のボールペンの白い半透明のプラスチック製のと交換することにした。
chromaticの芯は、真鍮の芯本体の上部に4センチぐらいの同じく真鍮製のスリーブがはめてある。それが軸にはまるようになっている。まずは、それを抜き取る。それと取り付ける芯とあわせてちょうどもとの芯と同じ長さになるように、スリーブも芯も切る(スリーブも切らないと芯のほうをインクのあるところで切らなければならなくなる)。そして、削って太さを調整したつまようじをそれぞれに差し込み、スリーブとプラスチック製の芯を合体させる。これで、普通のプラスチック製の芯が軸に取り付けられる。
で、一件落着かと思いきや、芯が太くて、一方がもう一方につかえて出てこない。赤のほうだけなぜか出るので、とりあえず赤だけの単色ボールペンとして使ってもらうことにした。
芯の先端付近のプラスチックを削って極うす仕上げにすれば、何とか2色ボールペンとして使えるかも。強く書くと折れるか?ボールペンの芯が折れたなんて話、聞いたことないぜ。