TVリモコンをなおす

昔からある1992年製のSONYのやつの。1Chボタンがピクチャー上げ、4Chボタンがピクチャー下げ、7Chボタンがサラウンド切り替え、10Chボタンが何にも、という動作になってしまった。
当然のごとく、ばらして中を掃除しようとしたが、簡単にははずせない。そこで、ボタン周囲のすきまからアルコールを注入して洗浄したがダメ。しかたなくマイナスドライバを裏のシェルと表のシェルのあいだに入れてねじってはずす。するとボタンは1個1個が独立しておらず全体がひとつながりになっていた。これじゃあアルコールが基盤まで届かないわ。
ということで、気をとりなおして、基盤をみると、ボタンと接触する部分にボタンのかすみたいのがこびりついていた。それでそのボタンを押しても反応せずにお隣(というか手前)のボタンが触ってその動作になっちまうんだな、という感じ。で、基盤の上を食器用洗剤できれいにする。で、試してみる。
結果は、NG。まえとかわんない。
考えてみるに、(もうお気づきの方もあると思うが)1Ch・4Ch・7Ch・10Chのボタンは、縦に1列に並んでいるし、それらを押したときに実行されるピクチャー上げ下げ・サラウンド切り替えのボタンもその列にある。そして、よくよく考えてみれば、ピクチャーやサラウンドのボタンは、誤作動をするボタンのすぐ隣ではなく、それぞれ3つおいて隣なのである。だから、ボタンの直下が接触不良だからといっても、そんな遠くにあるボタンが接触して反応するなんてことはおかしいわ。
そこで、それらをつなぐ銅箔のラインをたどっていくと、・・・ダイオードにいきつくではないか。ああ、ダイオードの界面破壊が起きちまったか、こりゃ交換しなかんな、どっかにいらんダイオードのくっついたジャンクなかったかな、と考えつつ、「こいつだ、こいつだ」とダイオードをいじって、ためしにTVに向けてボタンを押してみると、おお、いけるじゃないですか。
というわけで、修理完了。そんで、またまたよく考えれば、そんな微弱な電流しか流れないようなところで界面破壊が起きるはずもないわな。