燃費の悪いわけ

このまえ放置自転車の撤去に来ていたトラックについてきていた名古屋市土木局の軽キャブバン(ワンボックスのバン)を見て思った。
広い。荷室も広いし、後席の足元スペースも十分な余裕がある。あれなら4人乗車でキャンプ道具もストレスなく積めるのではないか。今は、キャンプに行くときはFitだが、3Dパズル状態。頭の体操にはなるのだが。
そこで家に帰ってさっそく調べてみると、どこの会社の製品もとにかく燃費が悪い。ベーシックグレードの2WDもちろんM/Tでのデータだが、ダイハツが16.0[km/L]、三菱が16.4[km/L]、スズキとスバルが16.8[km/L]である。ミラバンが23.5[km/L]であるのに対し、30%ちかく悪い。これじゃあ、日常ユースにはもったいない。ので、次期主力戦闘機の候補にはなれない。が、どうしてそんなに燃費が悪いのかが気になった。
たしかに空力抵抗係数も前面投影面積も大きいだろう。そして、車両重量も重いだろう。
ここではミラバンと同じエンジンを積んでいるハイゼットで考えてみたい。車両重量はミラバン690kgに対しハイゼット860kg。170kgの違いは大きい。1人乗車か4人乗車かぐらいの違いがある。
まあ、そういう違いもあるのだが、極めつけはこれだろう。減速比がぜんぜん違うのだ。1速〜4速はシフトアップのタイミングでどうとでもなるので、トップギアの5速で考えてみる。わかりやすくするために表にしてみよう。

ミラバン ハイゼット
5速の変速比 0.750 0.838
最終減速比 4.933 6.666
トータルの減速比 3.700 5.586
タイヤ 145/80R12 74S 145R12-6PRLT
時速100kmにおけるエンジン回転数[1/分] 3656 5521

つまり、同じ速度で、ハイゼットのほうがミラバンより1.5倍も多くエンジンが回っているのだ(タイヤ径が同じとして)。
これじゃ燃費にいいわけぁないよ。わかっちゃいるけど、最大積載量が、ミラバン200kgに対し、ハイゼット350kgなんで、しょうがないわなぁ。