「恐怖の存在(下)」*3

下巻に入って、俄然おもしろくなってきた。アクションの場面も描写が的確で、まるで目で見ているようだ。それに、

ドクターがはいってきた。あきれるほど若い男だった。若いくせに、髪が薄くなりかけている。(下 76ページ)

なんて、特に3文めなどまったくどうでもいいようなところまで描写してあって、でもそれがビジュアルな効果とそこはかとないリアリティーをもたらしてんだよな。いやいや、実はこれがあとで何かにつながるのかもしれないが。