[本]「言語姦覚」(筒井康隆)*1を読み終える

といっても「廃用身」を読み終えてから読み始めたわけではない。昔、図書館のもらってっていいコーナーにあったのをもらってきて、暇なときにちょこちょこ読んでいたのだ。
しかし、なんだなあ。氏は自分の書いているものをSFといっているが、俺に言わせれば全然SFではない。無論それはScienceFictionという意味でのSFでないということで、別の意味のSFではあるかもしれない。
だからといって嫌いなわけでは毛頭ない。現にこうしてもらってきて読んでいるのが何よりの証拠である。高校時代は氏とともにあった、といっても過言ではない。氏の作品が、俺の人格形成の一翼を担っているといってもいいくらいだ。
でも、ずいぶん古い本(昭和61年発行)のせいか、自分の変化のせいか、これがエッセイみたいなものだからか、あんまり面白くなかったなあ。最初の「現代の言語感覚」というのは今でも十分当てあはまると思うけどね。
そんなわけで、久々の(?)新刊「壊れかた指南」*1も、読もうか読むまいか迷い始めちまったぜ。

*1:

壊れかた指南

壊れかた指南