「結晶星団」(小松左京)

図書館で借りた本じゃないと遅読になる。やっと筒井康隆編「'72日本SFベスト集成」(徳間文庫)*1を読み終えた。で、その中でいちばんよかったのが、表題の作品。小松左京には中学生のとき相当のめりこんでいて、東図書館にある彼の本は読みつくしたはずなのに、なぜか表題の作品は取りこぼしていた。たしかいとこのHH君も、「これはすごいよ」といっていたと思うのだが。
まあ内容に関しての言及はさしひかえるとして、俺は社会福祉や現代の医療について思いを馳せていた、ということだけ言っておこう。終わり方がちょっと物足りないというか気に入らないというか、「どうやって終わらせていいのか困っちゃったのかな?」というか「『これ以上書くのもつらくなってきちゃったし強引に終わらしちゃえ!』と思ったのかな?」という感じだけど、傑作には違いないと思います。