ロケットボーイズ2読了

原題はThe Coalwood Wayロケットボーイズとは別物だとおもえば、これはこれでいい作品だろう。おれは最初、本当に2だとおもってよんでいたので、「なんだこりゃ、落ち穂拾いか。前作でボツにした原稿をあつめて本にしたのか?」とか「dark side of the rocket boysか?」とか、前作との対比でとらえようとしていた。が、そういうよみかたではこの本がもったいない。出版社としてはヒットした前作の威光をかりたいのもやまやまだろうが、このネーミングは読者にあやまった先入観をあたえる。原題こそが、内容をもっとも端的にあらわしているのに。
まるでドラマのようなラスト。でも著者自身が「本当にあったこと」だというのだからそうなのだろう。前作ほどわらったりさけんだりこそすくなかったけれど、よみだしたらあっという間。読後感はまるでなつかしい音楽をきいたときのようなせつなさである。
前作に関連してだけど、「ウォーターボーイズ」って「ロケットボーイズ」のパクリだと確信している。