「模倣犯」読了

(下)も1/4ほど進んだあたりからめりめり面白くなったということはこのまえ書いたが、ラスト1/4はさらに面白くなり、また感動し、悲しみのではない涙があふれる。俺はコニー・ウィリスの「航路」を思い出したが、それはこの作品がその「模倣犯」であるといっているわけではない。ともに2001年の作品である。偶然の一致か。「航路」の広告で宮部みゆきがコメントを提供し「感動のラスト」というようなことを言っていっていたと思うが、「なるほど」と思う。
俺が読んだのは初版第2刷だったが、「士気」が「土気」、「両手で顔をおおう」が「両手で手をおおう」となっていると思われる箇所があった。