円周率を計算する

といってもスーパーコンピュータにやらせるようにプログラムを書いて計算させたのではない。皿や湯飲みなど丸いものの円周を測って直径で割っただけである。こんな単純なことだが、小数第3位を四捨五入するとほぼ間違いなく3.14になる。たいていやや大きめの数値がでる。ウェストを測るように円周を測るせいで、メジャーの厚みのぶんだけ大きめになるからだろう。皿や湯飲みを横にして1回転させ、1回転ぶんの線分の長さを測った方が正確かもしれないが、はじめの方法で得られた結果に満足したので俺はやっていない。
どうしてこんなことをやってみる気になったかというと、俺たちも俺の子どもたちも円周率というものを「直径と掛け合わせると円周になる数値」という向きで教えられているからだ。もちろんそれはそうなんだが、もともとは円周を直径で割った数値だろう。どんな大きな円でも小さな円でもみんな同じ数値になるので、昔の人はさぞかしぶったまげたと思う。
ついでに円の面積も「半径×半径×円周率」と無条件に覚えさせられたが、これも小学生にとっては「半径×円周÷2」とした方が、どうしてそれで円の面積になるのかがわかりやすい。いっていることがわからない人は円をケーキを切るように何等分かして円周が直線になるように広げてみるといい。
今は小学校で円周率の意味も、円の面積の考え方もちゃんとやるんだね。ひょっとして俺が忘れているだけで俺たちのころもやったのかも。
ちなみに、俺たち技術系の人間はこういうとき半径を使わず直径を使う。直径は測れるけど半径は測れないからね。