癌になるわけ

良性腫瘍にしても癌にしても、人間の体にはそうなる、まあある意味、能力のようなものが備わっているわけである。ならばなぜそのような個体保存に対しマイナスにはたらく能力が備わっているのか。
トシを喰うと免疫力が落ちて、伝染性の疾患にかかりやすくなる。年寄りがなかなか死なないと、年寄りだらけになって伝染病がいっきに蔓延し、その集団は絶滅の危機に瀕する。それを回避するため、人間にはあらかじめ自爆装置のようなメカニズムが内蔵されている、というわけである。