悲しき入院

入院生活は、たいがい退屈なものだ。そんなわけで妻はしばしば電話をかけてくる。しかし、普通に生活している者たちは何かしらやることがあるものだ。子どもたちも電話に出ないことがある。どうも両者の生活密度の違いみたいなものを感じる。ことに今日の上の子のように、電話に出ても受話器に息を吹きかけてまともに話をしなかったりすると、電話に出ないよりも悲しい、と思う。そんなわけで妻ははやく家に帰りたくなってきているようだ。これを機会にいっきに親離れ(母離れ)するなんてことはないと思うが。