『みかづき』森 絵都(著)★★★★★

みかづき

みかづき

いやあ、おもしろかったな。『百年の孤独』(ガブリエル・ガルシア・マルケス)の戦後の日本を舞台にした教育にまつわる50年バージョンて感じだな。
ちなみに表紙の月らしきものは三日月ではなく24〜25日月だと思う。そしてこれがこういうふうに見えるは日の出の少し前の時間帯で、見える方角は東の方なので、ランドセルを背負った少女が母親らしき人と外を歩いており、家々がどこも照明をつけているということや、月からはなれた方角の空が明るいのは、いささか不自然に感じるが、描かれている樹木の様子から、季節は冬のようだから、地域によっては不思議ではないのかもしれない。