『悼む人』天童荒太(著)★★★★★

悼む人

悼む人

たまたま自動車図書館の現場で見つけて、次回の自動車図書館がずいぶん先(5月11日)だったので、借りてみた。この人の本は以前に『永遠の仔』を読んで、よかったから。
まいったな。よかったよ。よかったけど、重すぎるんで4.5にしようと思ったけど、それができないんで5にしといた。
しかし、たしかお釈迦さんは
「死んだ人のことは考えなくていい」「生きてる人のことを考えなさい」
と言ったんだよな。
弟子と川を渡っているときすれ違った人のことに、川を渡り終わったとき弟子が言及したら、
「あなたまだそんなこと考えていたんですか」
と言ったとか、言わなかったとか。
俺はずっとそう信じてきたし、いまもそう信じてるし、これからもそう信じていくと思うので、そういう俺にとっては正反対の本なんだけどな。それなのに感動するとは、まいった。脱帽です。