『遊牧夫婦』近藤雄生(著)★★☆☆☆

遊牧夫婦

遊牧夫婦

おもしろいけどおもしろくない。
ところどころ笑えるんだけど、全体としておもしろくない。〜〜〜というのは冗談で、みたいな思わせぶりな書きかたも1回ぐらいならいいが何回もじゃあヤンなるし。〈〜だろうこと〉みたいな言いまわしも連発されると鼻につく。むずかしい言葉づかいはしてない。でも、文章の順番のせいなのか、なんとなく意味がつかみにくいところがある。
ずっと旅をして暮らす、のは若いころの憧れだったし、今でもまだ少し憧れる。旅をしなくて、どこか物価の安い南の島に住みつく、というのもいいと思うけど、郵便物の受けとりや、税金の申告をどうしたらいいのか、めんどくさそうなことがいろいろあって、いま以上につっこんで考えることができない。