コレステロール計算表をつくる

こんどの土曜日、劇団名古屋の創立55周年記念公演第1弾『こんにちは、母さん』(作 永井 愛 演出 久保田 明)を見たあと、飲みにいくことになった。
そうなると、ベジタリアンナロードニキ(菜食者になろうとするもの)にとっては、いささか面倒な事態となる。なにぶん経験があさい。まだ1週間だ(本日現在)。そういう事態に直面するのははじめてなのだ。
菜食をとおす気はない。出てきたものを粛々と食べるだけだ。もともと自分で積極的に注文をするほうではない。注文するとしたら、動物系はさけたい。でも、魚介類ならたのんでしまうかもしれない。動物系のものを食べるとしても、問題は量なのだ。おれは、思想的菜食者ではなく、医学的菜食者なのだ。まだナロードニキだけど。
というわけで、このまえ医者からもらったパンフレットを持っていこうとも考えた。
しかし、たとえそれで食品ごとのコレステロール含有量がわかったとしても、トータル摂取量を計算するのはむずかしい。
そこで、そのパンフレットをスキャナでPCに取り込んでOCRでテキストに変換して、食品摂取量を入力すればコレステロール摂取量がでてくるスプレッドシートGoogleドライブでつくればいいと考えた。Googleドライブでつくっておけば、出先でも計算できる。ただし、Wi-Fiがあれば。
それにしても、パンフレットをスキャナでPCに取り込んでOCRでテキストに変換して、というのはめんどくさい。どうせOCRにかけても、へんてこな文字になって、修正がたいへんだろう。
いやまてよ。そんなめんどくさいことしんでも、そういうアプリがあるのではないか。しかも、インターネット接続を必要としないやつ。だって、そう頻繁にデータがかわるわけなじゃなし、ローカルアプリで十分でしょ。
で、さがしてみた。
が、ない。
インターネット接続を必要としないとか、無料もしくは低価格とか、そういう条件をみたすものがない、どころではない。コレステロール摂取量を計算する、というのがないのだ。
じゃあ、アプリはあきらめよう。
ということで、PCにスキャナをつなぎパンフレットを取り込んでみた。そしてOCRをとおしたやつを見てみると、、、
あかん。やっぱり文字はあちこちへんてこ。そればかりか、表組みがいかれてる。
文字についてはあとで修正するしかないととりあえずあきらめ、表組みだけはなんとかならんかとやってみたがおれの実力ではムリ。あきらめた。※
いやまてよ。どっかに、食品中のコレステロール含有量の一覧表はないのか?
で、さがしてみた。
少ない。あるにはあったが、信憑性にかけそうだし、使いづらそうだ。
信憑性をいうなら、そのパンフレットのデータの出どころをあたればいいじゃないか。その表の下には“科学技術庁資源調査会報告第124号/五訂日本食品標準成分表(平成12年)”とあった。
なので、それをさがしたが、よくわからんかった。もっともさがしあてとして、その表から、自分の必要とするデータだけを抜き出すのも相当に面倒だろうと思われた。
だったら、そのパンフレットそのものの出どころをあたればいいじゃないか。なんだ、最初からなんで気づかなかったんだろう。
というわけで、そのパンフレットの出どころである、第一三共のサイトを見てみたのだが、あいにくパンフレットとおなじ表も、PDF版のパンフレットすらなかった。
てなわけで、話は※にもどるのである。
OCR出力されたテキストファイルを、Googleドライブのスプレッドシートに貼りつけて、文字を修正しつつ表組みをなおす。そのさい、なんと、コレステロール含有量の値がほとんど認識されてないことに気がついた。青字で印刷してあるので、うすくて読み取れないのだ。
しかたがない、それは手で入力するしかない。でも、それはそれほどのテマではない。
あとは、計算式を入れて、見た目をととのえ、できました。
これです。
[食品中のコレステロール含有量]
さて、AndroidGoogleドライブアプリなら、オフラインでもつかえるという話をどこぞで見た記憶があった。それならば…ということで、また入れてみることにした。
“また”というのは、以前入れていたことがあるからだ。
スマホを買ってしばらくしたある日、ホーム画面にGoogleドライブというアイコンが出現した。きっとカーナビみたいのものだろうと起動してみると、そうではなくてGoogleドキュメントの一覧が表示された。スマホを買ってすぐにGoogleドキュメントのアプリを入れていたのだが、よく見たらそれはなくなっていた。なんだ、名前がかわったのか。
しかし、そのアプリが参照するファイルに、ブラウザからたどりつく簡単な方法に気づいて、Googleドライブというアプリはアンインストールしてあったのだ。
で、“また”入れてみた。
ところが、、、いかん。ちっともファイルが表示されない。同期しとるのかなんか知らんがこれでは困る。だいぶたって見てみると、こんどはファイルが表示されたが、アカン、編集ができへんぞ。どうなっとるんだこりゃ。編集できな意味ないて。
というわけでまたもやアンインストール。
しかし、それであきらめはせんぞ。
きっと、ローカルでうごく表計算アプリがあるんじゃないか。どうせマイクロSDには余裕があるんだし、ファイルもローカルに保存すればいいのだ。
そして、こんなん出ましたけど。
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.j2eeknowledge.viewer.excel#?t=W251bGwsMSwyLDUwMSwiY29tLmoyZWVrbm93bGVkZ2Uudmlld2VyLmV4Y2VsIl0.
それをスマホにインストールし、Googleドライブからファイルをダウンロードして、スマホとPCをケーブルでつないで、ファイルを開くと、いけますいけます。ちゃんと数値が入力できて、計算結果がかえってきます。
スマホで見やすいように、すこし修正したんだけど、そのアプリも無料版は機能が制限されてるし、なにぶんPCでやるようには簡単にできないので、Googleドライブ上で手直ししてそれをダウロードしそれをスマホに転送ということを何度かくりかえしました。このあともまたやるつもりです。


ちなみに、さっき見つからなかったと言っていた“科学技術庁資源調査会報告第124号/五訂日本食品標準成分表(平成12年)”ですが、ありました。2010年(平成22年)に出された増補版ですが、五訂増補日本食品標準成分表 [第2章]です。
やはり、“自分の必要とするデータだけを抜き出すのも相当に面倒だろう”。
増補版が出てるということは、データの修正をしなかんのか?と少しあせりましたが、変更点は

4) 五訂日本食品標準成分表の一部見直し
 五訂日本食品標準成分表は、平成12年11月22日に科学技術庁資源調査会報告第124号として公表されたが、その後、科学技術庁資源調査会の機能を引き継いだ文部科学省科学技術・学術審議会資源調査分科会は、日本食脂溶性成分表の見直しの検討と併せて、五訂日本食品標準成分表の一部について見直しを行い、五訂増補日本食品標準成分表(以下「五訂増補成分表」という)として取りまとめた。
 平成12年に公表された五訂日本食品標準成分表(以下「五訂成分表(初版)」という)から五訂増補成分表への主な変更点は次のとおりである。

  1. 収載食品の一部について、見直しを行った。
  2. 収載成分のうち、ビタミンA及びビタミンEについて「日本人の食事摂取基準2005年版」(以下「食事摂取基準2005年版」という)との整合性を確保するため、ビタミンAにおいてレチノール当量の算出方法を改めるとともに、ビタミンEにおいてこれまでのα‐トコフェロール当量に代えてα‐、β−、γ‐及び−トコフェロールの成分値を示す等収載成分項目を変更した。
  3. 収載成分のうち、ビタミンDの成分値の表示を整数から小数第1位に変更した。
  4. 収載成分のうち、別表としていたマンガンを本表に収載した。
  5. 五訂増補成分表脂肪酸成分表編の脂肪酸の成分値の検討の結果を踏まえ、脂肪酸の成分値を修正した。
  6. 資料の食品群別留意点について、食品に関する情報の充実等所要の見直しを行った。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu3/toushin/05031802/001.htm

とあるので、その必要はなさそうです。
上記リンク先の一覧表では見にくいことおびただしいので、通常の栄養成分の検索にはhttp://cgi.members.interq.or.jp/sapphire/satoshi/cgi-bin/nutrition/が便利です。