便所のライトのインジケータ

このまえ道を歩いていてふと気になるものが落ちていたのでひろってみたら、片面に光電池、反対側にLEDとその他の部品のついた基板だった。もちろん充電池なんかついているわけはなく、光電池に光があたっているときしかLEDは点灯しない。しかし、光電池に光があたっているようなときは当然明るいわけで、明るいためにLEDが光っていてもよくわからないし、そもそも明るいときになぜLEDを点灯させなければならないか、まるで意味がわからない。
ということでまったく使いみちのわからないシロモノで、しばらく日のあたるところにうっちゃっておいたのだ。
ところで、家というものは3軒建てないと気に入った家にならない、とはよくいわれるが、よーく考えて建てたつもりでも、あちこち気に入らないところがでてくるものである。わが家もその例にもれず、設計士といやんなるくらい時間をかけて相談して建てたにもかかわらず、ああしときゃよかったこうしときゃよかったというところがかなりある(階段を上がったところの庭をやめて駐車場にすべきだったとか、鉄筋コンクリート造にすべきだったとか根本的なところからそうだ)。
その中の一つに、便所の採光がある。設計士は便所に外に面した窓をつけるといったが、おれはそれはまるで排便中インジケータだからやめてほしい、と注文した。設計士は、それならすこしでも便所が明るくなるように、ということで気をきかせて、通常ドアの採光窓は取手側につけるらしいが、それをあえて外部に面したヒンジ側に設定したのだった(それでも外から見えるので排便中インジケータだ)。

そのせいかどうかわからないが、よく便所のライトを消し忘れる。おれも忘れるし、子どもも忘れる。お客さんもよく忘れてる。
もちろんスイッチにはLEDがついているのだが、そんなものは小さくて気がつかないし、そもそもそれは消し忘れ防止のためのものではないだろう(まわりが暗いときにスイッチの位置をわかりやすくするためのものだろう)。
ということで、上述の使いみちのわからない基板の使いみちをそこに見出したのである。
基板からLEDをはずし、基板は便所のライトのあたりに、LEDは外側の便所のドアとは直角をなす壁面(リビングに面してる)に取り付けそこを線でつなぐ。そんだけのこと。
できあがりはこんなふう。
消灯時

点灯時