『マングースの尻尾』★★★☆☆

マングースの尻尾

マングースの尻尾

読もうと思って寝室にいくと(ゆうべ寝るまえにベッドで読んでいた)、加湿器のスイッチが入りっぱなしになっており、切ろうと思って近づくとファンが回ってないことに気がついた。スイッチが入っているにもかかわらずモータが回らないことはまえにもあった(というか修理ふたつ - 主夫の生活)ので驚いたわけではない。モータのカバーをはずして潤滑剤を吹きつけ、手でまわしてやると、まわりはじめた。潤滑剤では粘度が小さくてすぐに油切れになってしまいそうなので、自動車のエンジンオイルの残りを少したらしておいた。
それがすみ、さあ読もう、と思って、もう一度寝室にいくと本がない。おかしいな、きのうたしかにベッドサイドテーブルのようなところ(ひくい和箪笥)においたはずなのに。最近は本を読みながら完全に眠ってしまうことはまずなくて、たいてい眠りかかったところで気づいて本をわきに置くことができる。ひょっとして、ゆうべにかぎってそうではなくて、枕元におちているかも、とあたりをさがしても見当たらない。
そうこうするうちに妻がかえってきて、本のことをきくと、「いま返してきた」という。しょうがねぇな妻が借りてきた本なんだから。それにしてもあんなハードボイルドもんを借りてくるなんて、どういう了見だ。そういえば、朝、出かけるまえに、「『マングースの尻尾』ってどこにある?」って聞いてたな。
というわけで、まだ半分読みでおわっちまったわけだが、だからといってまた今度は自分で借りようかとかそういう未練はまったくない。たしかに読んでいて「なんだこれは!」とか「くだらねえ!」と思ったことはない。しかし、つまらなくはないのだが、おもしろくもない。いったいなんでだろう…主人公が武器商人だからだろうか…よくわからないが、まあ、どうでもいいや、って感じだな。