『脳の中の人生』茂木健一郎(著)★★☆☆☆

脳の中の人生 (中公新書ラクレ)

脳の中の人生 (中公新書ラクレ)

妻が借りてきて家にあった本。いかにも雑誌の連載を集めたもの風だと思ったら、やっぱりそうだった。『読売ウィークリー』だそうです。なので、各章の長さはほぼ同じ。3ページずつ。そういった制約があるからだろうが、表面をなぞっただけのようなお話がおおく、読みやすく簡単なことばで書いてあるわりに「わかった」感にとぼしい。中身があるはずなのにその中身までとどかないって感じ。
ただ今までおれは過去や未来を過小評価してきたかもしれない、と思った。とくに過去を。記憶を。思い出を。どんどん忘れてしまえと思っていたし、思い出なんかバカヤローと思っていた。が、そういうもんでもないかもしれない。もう少しそういうもんを大切にしてみようかな、とも思う。人生にあつみがまし、よりゆたかになるかもしれない。