馬鹿馬鹿しいおお笑い

上の子

夕飯どきのことである。もうおわりごろで、俺はまだ食っていたが、上の子はもう食いおわっていたのかもしれない。飯を食って体があったまったのだろう。そして頭がかゆくなったのだと思う。上の子はかぶっていたパーカのフードをぬぎ、
「フケを落としてやる」
といって手を頭にもってきかけた。
そのとき、俺が大声で
「やめろ!!!」
と叫んだのだ。あらんかぎりの大声で。自分でも驚くほどの大声で。
それがおかしくておかしくて、笑えて笑えて笑いがとまらなくなってしまったのだった。上の子も下の子も笑った。
呼吸呼吸呼吸の吸がおわって呼のはじまる瞬間にことばを発したからあんな大声になってしまったのだろうか。
写真はそのフード付きパーカをきて恐竜に見えた上の子(本文とは関係ありません)。