自転車について

そういえば、俺も、きのうは自転車デイだったな。といっても乗るほうじゃなくて、いじるほう。
K氏にもらった、無印良品の自転車なんだけど（下の子が地下鉄の港区役所駅から漕艇場まで乗るために自分の自転車をそっちに置いとくことにしたので、家用にもらった）、サドルをめいっぱい上げて、ハンドルポストをめいっぱい下げたら、なんかステキな乗り物になったのだった。
それに味をしめて、最近俺がもっぱら買い物に使っていたママチャリ（ロードレーサーは買い物むきじゃないからね）を「プチ」改造したのだ。
具体的には、いままでのアップハンドルをはずして、使わずに車庫に放置してあった下の子が小さいとき乗っていたMTB風のお子様自転車のバーハンドルにすげ替えるというもの。ハンドルポストも少し下げた（少ししか動かなかった）。
と書くと簡単なんだが、お子様自転車のバーハンドルをはずすとき、グリップが抜けなくて苦労した。しかたなく（どうせ使わないから）と、カッターナイフでシャーッと切れめを入れて取りはずした。あと、ハンドルが低くなったことで、ブレーキレバーの位置も当然低くなり、ブレーキワイヤが相対的に長過ぎになり、その始末をどうするかで悩んだ。理屈では前後輪用とも相対的に長くなるはずだが、後輪用は全長が長いからか増加分はまったく気にならない。問題は前輪用である。
結局、使ってないアウターチューブがあったので、それを適当な長さに切って、それまでのアウターと交換し、うまくおさまるようにした。
こういうことを始めると、ついでに他の不具合が見つかって、そちらに手間をとられることがある。
今回も、ブレーキワイヤをごにょごにょやってるとき、前カゴがブレーキキャリパのワイヤ取付部に当たってることに気がついた。ぶつけたりぶつけられたり、たおしたりしたせいだろう。かごが変形している。ならば、ふたたび変形させて、もとにもどせばいい。力仕事だ。まったくの。ただし、かごをささえるステーの取付部（フロントフォーク先端）や、かごとステーの取り付け部のネジはゆるめなければならなかった。
ブレーキをかけてないときもブレーキ（シュー）がリムの一部にこすれていて気になっていた。かごがブレーキキャリパーに当たって押していたせいかもしれない。が、そもそもリムがうねっていたのだ。スポークが折れていたのだ。しかも2本、しかも同じ側、しかもほとんど隣り合わせ［1本おいて隣］で。
ついでなので、それも解消することにした。
ニップルまわしで、コツコツと。なれないので回転方向をいちいち考えないといけない。なんとか許容範囲までうねりをおさえたけど、スポークは交換してないので、そのうちまたうねってくるかもしれない。ていうか、ほかのスポークも折れちゃうかな？スポークって、折れれば折れるほど残りのスポークにかかる力が大きくなって、つまり残りのスポークが折れやすくなって、、、あーーーーーっというまに全部折れて、車輪はぶらぶら？あああ、考えたら、こわいこわい。
路面のちょっとした凸凹でチェーンがチェーンカバーにあたって、カチャカチャいうのも気になっていた。チェーンの遊びが大きくなっているのだろう。このさいなので、それも解消することにした。
チェーンステーのネジをゆるめて、チェーン引きのネジを締め後輪軸を後ろに引っぱる。試しに乗ってみるが、まだあかん。
そりゃあかんわ。チェーンカバーがぐらぐらだぁ。で、ネジ（リアスプロケットに近いほう）をぐいぐい締めていったらズルズルになってしまった。とりあえずそのネジははずすことにした。が、ずるずるのネジをはずすのはむずかしい。ネジの頭とその下のわずかなすき間にマイナスドライバをさし込んでてこの要領で手前に力を加えながらネジを回す。ぬけたネジを見るとやはりネジ山がけずれてた。
なので、ガラクタの中から同じ太さのネジをさがして、それらに交換する。が、ぐいぐい締めてくと、またもやずるずるになってしまった。ああ、めねじのほうがずるずるなんだ。
ということで、ふたたびガラクタにアクセスして、そのネジに合うナットを探し出す。
ところが、それらを取り付ける位置が、チャーンカバーの裏なので、後輪のスポークが邪魔をして手が届かない。プライヤではさんで当てがってひとつは成功。ふたつめはリアブレーキが邪魔をしてプライヤも入らない。ので、プラスドライバの先端にナットを乗せ、うまくバランスをとって、、、なんとか取り付けできました。
これでよし。と思ったら、まだあかん。
こんどはチェーンカバーのフロントスプロケット側だ。ネジが脱落しちゃってて、ない。またもやガラクタをかきまぜてみるが、もう同じ太さのネジは、ない。しかたがないので、さっきはずした根もとのネジ山がけずれてるネジを使ってみることにする。お、なんとかいけそうだぞ。ネジ山に関しては。きっとそこはお相手のめねじの切ってある部材がちょっとぶ厚いからいいのだろう。でも、ネジが長すぎてフロントスプロケットのチェーンにぶつかってしまうのだった。なので、ネジをクイキリで切って、切り口をやすりで整形しなければならなかったのだった。
今回の作業でいちばん時間をくったのは、メインの仕事ではなく、おまけのこの作業だったのでした。