ビンディングの位置をかえる

子どもたちは今までずっとレンタルの靴でやってきた。スキーの話である。正確に言えば、ごく初期に、おそらく普通の靴にしばりつけるようなプラスチック製のおもちゃのスキー板の次の段階に、ごく短期間レンタルではないスキー靴を使っていたことがあった。俺のMacintoshの師匠(むかしはMacintoshづかいだったのだ)のYa師のご子息Yuくんのおさがりである。Ya家にずいぶん物心両面でお世話になった。スキー関係で言えば、靴のみならず、板は当然のこと、ヘルメットも、そしてスキー以外でも、大量の絵本、大量のおもちゃ、そして大量の衣類などなど。ちなみに、そのときいただいた子ども用のスキー板は、ビンディングの位置をなおして俺がまだときどき使っている(スキーの準備 - 主夫の生活参照)。
靴のほうは、上の子の足が大きくなって履けなくなって、下の子の足も大きくなって履けなくなったら、どうしようもない。きっと誰かにあげた(下げた?)と思う。それ以降はずーっとレンタルである。
今年は、下の子が高校受験ですべりものは禁忌だったので、スキーにはいってなかった。が、合格発表も終わったので、まあええだろう。
妻の仕事の都合がつなかくて、行けるのは明日しかないらしい。あいにく、上の子は部活があるので、気の毒だが3人でいくことになっている。
というわけで、下の子だけ、きのうスキー靴を買ってきたのだ。まあこれ以上は足も大きくならんだろうということで。
ところが、28.5cmなんて馬鹿でかい靴を買ってきやがって、まあ、足がでかいのでしかたがないのだが、いままで使っていたスキー板にははまらない。妻が使っていた板が何組もあるのだが、たいがい阿呆みたいに長いし、当然どれもビンディングは妻の靴に合わせてあるので、そのままでは使えない。結局ビンディングを付け替えないと駄目なのだ。
そこで、いままで使っていた板(俺が25年ぐらいまえに初めて買ったアルペンの板・ビンディング・靴の3点セットで2〜3万円ぐらいの安物)と、かつて俺がビンディングの位置を自分用になおしたやつ(妻がむかし使っていた板の中では比較的短い、それでも前者よりは長い、そして細いやつ(ビンディングを付け替える - 主夫の生活))のどちらがいいかと聞いたら、後者のほうがいいというので、そちらのビンディングをふたたび付け替えることにしたのだ。
ネジがかたくて取りはずすのに苦労したけど、それはなんとかなった。ところが、一回付け替えてるはずなのに、そのまえに取り付けてあったときのネジ穴がない。おかしいと思いつつ、取り付けなおしは、いちおう終わった。
が、やっぱり気になって、検索してみると、「スキーの板をどうするか - 主夫の生活」というエントリがあった。その写真を見ると、あれれ?つま先側のほうがはずしてあるぞ。つま先側はネジが露出してなくてどうやってはずすかわからなかったので、今回はかかと側をはずしたのに。
すると、こんどはつま先側をどうやってはずしたかが気になってしかたがない。さっきの写真では小さくてよくわからないので、オリジナルが保存してないかとさがしたが見つからない。しかたがないので、さっきの写真を拡大して見てみると、どうも、はずしたメクラ蓋らしきものがビンディングの横においてあるようだ。
なるほど、とふたたび車庫におりていって、たしかめてみると、おお、やはりメクラ蓋だ。マイナスドライバをすき間に突っ込んで手前に引くと、ペリッとメクラ蓋がはずれて、中から2つのネジ頭が露出したのだった。
が、しかし、まさか、ネジ2本だけで固定されているとも思えない。もう1本あるとしたら、それにはどうやってアクセスできるのか?
わからないので、とりあえず露出している2本のネジをはずしてみることにした。はずしてみたら、すぐに謎がとけた。前方にある隠しネジは頭が二重であいだに空隙のあるタイプで、あらかじめ板にねじ込んでおいて、ビンディング底面のカギ穴型の穴の丸いほうそれにかぶせたのちスライドさせ、カギ穴型の穴の細いほうをそのネジ頭に引っ掛けるような仕組みになっているのだった。
でも、まあ、前回つま先側を付け替えて、今回かかと側を付け替えて、偶然にも、バランスがとれて、めでたしめでたしであったのだ。