義母を病院に連れていく

きのうの話。
その前日から少しめまいがして、朝起きたらやはりめまいがしたらしい。昨年だったか、メニエール病で入院しているので、症状は軽いが念のため診てもらうことに。近くの耳鼻科も選択肢にあったが、以前入院した病院の方がいいだろう判断。自分ではクルマを運転できそうにないということで、俺の出動が要請された。
いったのは大同病院なんだけど、あまりのきれいさにびっくり。どこもかしこもピッカピカで、なんかいろいろハイテクっぽい。スペースもゆったりしてるしね。
会計も、自販機みたいのに診察券入れると金額が表示されて、金を入れるお釣りと領収書と出てくる。まあどうせ電子カルテなんだから、そこからIDや点数ひろって計算させるだけだから簡単なプログラムだよね。そんな機械でできることにいちいち人員を配置せんでも、もっとほかの[人間にしかできない]ところにまわして、そういうサービスを向上させた方がかしこいわなあ。こっちにとってもありがたいわ。
で、めまいの方なんだけど、今回はメニエールとちがって、簡単に言うとトシのせい、らしい。
トシくってカルシウムが減ると骨が折れやすくなるけど、耳の奥の小さな骨も細ってくるらしい。で、そのひとつがもとの位置からはずれてゆらゆらしているんじゃないか、と。
思うに、たぶんそれらの骨は、体液の満ちた空間にあって、互いに直交する3軸まわり(ピッチング、ヨーイング、ローリング)に自由度が制限されているんじゃないかな。で、液体の圧力変化でもって周囲の神経にその動きを伝える。するってえと自分がどういうふうに動いたかわかる。てな具合になってるんじゃないかな、たぶん。
ところで、体を(頭を)動かすと、それらの骨は、本来なら互いに直交する3軸まわりにちゃんと動いてくれる*1のだが、もとの位置からはずれた骨はちゃんと軸回りに動くのではなく、テキトーにゆらゆらする。なので、体もゆらゆらしてるように感じちゃう。それで、眼球もそのゆらゆらした感覚に合わせて動く。でも、本当は体はそんな動きはしていない。だから、体の感覚と見える景色の動きにズレが出て、頭が混乱しちゃうんだろうねえ。それがめまいの正体ではないか。
さて、それらの骨のある空間に体液が満ちているのなら、体を動かすとその液体も動くはずだ。液体なんで体の動きが止まっても、しばらくはまだ動いているだろう。それにつられてもとの位置からはずれた骨もしばらくはゆらゆらしてる。つまり、体の動きを止めてもしばらくはゆらゆら感があり、それに応じて眼球は動き、本当なら止まっているはずのまわりの景色がグワングワンと動いて見えちゃって、めまいも続く。でも、しばらく(30秒から1分ぐらい)じっとしていると液体の動きもおさまるので、例の骨のゆらゆらもおさまり、眼球の動きもおさまって、めまいもおさまる。ということなんだろう。
じゃあ、どうしたらいいか。というと、まあ簡単にいえば[なれろ]ということらしい。どうせ1分程度でおさまることなんだから、ときどきわざと頭を動かしてしばらくじっとしておさまるのを待つ。そういう「訓練」をするといいらしい。そうやって、そのうちその例の骨がうまくもとの位置にもどるか(それはまずありえんだろう)どこかに流れていっちゃえば(そうなると3方向のうちのどれか1方向の動きがわからなくなるという気はするが)めまいは起きなくなるそうだ。たぶん流れやすくするためだと思うが、そのへんの血流をふやす薬を出しときますといわれた。だいたい2週間ぐらいがひとつのめやすらしい(ということで?薬も2週間分)。

*1:本当は骨が動くのではなく、骨は慣性でその姿勢を保とうとしていて、骨のまわりが動くのだと思う。人間に対して相対的に見れば骨が動く、ということになる