ミラーボール2をつくる

ミラーボール2

きのう、下の子が「これどうする?」と言って、いらないCDとDVDをもってきた。そのまま捨てるのは、どうにももったいない。そこで、このまえミラーボールをつくったとき(ミラーボールをつくる - 主夫の生活)から考えていた方法をためしてみる気になった。CDをテキトーに切って、紙でつくった多面体に貼りつけるのではなく、CDそのもので多面体をつくるという方法である。
今回は変形十二面体Snub dodecahedoronである。つづけて同じものは作りたくないからね。このまえのペパクラデザイナー:幾何模型のダウンロードからリンクされてる多面体データを参考にした(整面凸多面体データの最後のやつ)。面の数は多そうだが(正五角形と正三角形の合計92)2種類の面しかないので型紙づくりはそのぶん楽である。その型紙はWordで描いてケント紙に印刷した。正五角形がぎりぎりCDの鏡面に入るくらいの大きさにした。それで、できあがりは直径が10センチぐらいである。
接着剤は、はじめ、タミヤセメントを使おうと思った(今後使う予定もないので)が、プラモデルとちがってポリスチレンじゃないので(ポリカーボネート?)全然くっつかない。そこで、昔のプラモデルに付属していた金属(亜鉛?)チューブ式の接着剤(ニトロセルロース系?)を使おうと思ったが、3つあるうちの2つは固まってて使えなかった。残りの一つも少し固くなっていたが、それはそれで扱い易くスキマ充填効果も高くてよかった。が、それもなくなって、こんどは、ラッカーで代用することにした。塗料なんか顔料が入ってる接着剤だろうということで。
ところで、すべてのDVDがそうなのかどうかはわからないが、こういうことにDVDはむかない。切ると、ときどき(面の小さい正三角形の方は)、2層にはがれてしまう。すると接着面が線のようになって強度的にとても不安である。
また、切断面は、やすりで斜めに削った。面と面が密着するような角度がどれだけになるのか、計算で出すことはようせんが、感じでこのくらいだろうという角度よりは多めに削った。つまり、外側の稜どうしが密着したとき内側で少しスキマができるぐらいである。その方が接着剤の入るスペースができていいかな?と思ったのだが、やはり、面どうしが密着するようにした方がよかったのかもしれない。
ここまではきのうの話。
けさ、見てみると、形がすこし変だ。修正しようと力をくわえると、ピシピシと音がして、すこしはがれた。きのうはまだ接着剤が固まってなくて修正がきいたがきょうはもうダメだ。特に、ラッカーでくっつけたところはラッカーにぜんぜん柔軟性がなくていかん。
さらに、表面についたラッカーによる汚れをふきとろうと綿棒にシンナーを付けてこすっていたら、せっかくくっつけたやつがパラパラと剥落してきてしまった。汚れをとるのも綿棒では追いつかないので、ティッシュにシンナーをつけて、「ええいままよ」とふきまくったら、ラッカーでくっつけたところの半分ぐらいはとれてしまった。ので、それらの表面だけでなく接着面もきれいにすることができた。
10時を待って、100円ショップにボンドGクリアみたいな接着剤を買いにいった。買ったのは《酢酸ビニル樹脂系・溶剤形接着剤》というやつ(キャンドゥが改装されて広くなってておまけにクレジットカードも使えるようになっててビックリ)。これが実によかった。よくつき、汚れず、はやく乾き、柔軟性があって。
しかし、完成が近づいてくるにつれて、だんだん不安になってきた。こうやって1枚1枚面を貼りつけていくと、そのつど発生する小さなズレが、積もり積もって、いつかは破綻するのではないか、まるで○○○○○○○のように。最後の1枚が入らなくなってしまうか、あるいはガバガバでくっつけれないか。でも、穴が小さければ面を削ればいいし、大きければそれに合わせて大きめのを作ればいいだけなので、行けるところまで行くだけである。
結局、それも杞憂におわり、無事完成。もちろんスキマはいたるところにあるし、面についてしまった接着剤がどうしてもとれないところもあるけど、離れて見れば十分きれいです。CD(やDVD)は普通の事務用はさみ(ALLEXブランドの)で切りましたが、いかに大きさをそろえるかがポイントだと思います。どうやって切るかが今後の課題です。接着剤はいまのところ、きょう買ったやつが一番いいです。使った光学式ディスクは5枚ぐらいかな?5〜6時間あればできると思います。あなたも一度作ってみませんか?