Google日本語入力をためす

Microsoft IME には、なぜか、〔嵌合〕(かんごう)とか〔擁壁〕(ようへき)とか〔鼠蹊〕(そけい)とか〔機序〕(きじょ)とか〔青椒肉絲〕(ちんじゃおろーす)とか〔棒棒鶏〕(ばんばんじー)といった、機械・建築・医学・薬学・中国料理系の語彙が少なく、そういった言葉は自分でユーザー辞書に登録している。というわけで、まずはユーザー辞書を登録しようとしたのだが、そこで少しつまづいた。
辞書のインポートダイアログでは辞書のフォーマットとエンコードを選択するようになっている。フォーマットは〔Google〕と〔Microsoft IME〕の2種類。これはもう、後者に決まっているだろう。が、エンコードの方も、〔UTF-8〕と〔Shift JIS〕の2種類。どっちを選べばいいのかわからないのでデフォルト(前者)でやってみたら、〔SUD〕という〔読み〕がひとつ入るだけでダメ。後者でやってみても同様の結果だった。
Microsoft IME のユーザー辞書の〔一覧の出力〕で生成したテキストファイルを見てみると、どうもエンコードが〔ANSI〕なので、それを〔UTF-8〕で保存しなおしてインポートしたら、OKだった。だから、まあ、これはそれほど問題ではない。
つぎに、確定した文字列の再変換をChrome上でためしてみた。やはりこれもダメ。Chromeでは、Microsoft IMEでもできないので、俺はこれを書くときだけはIEを使っている。だからChromeでダメなのは当然といえば当然。そこで、IEに切り替えてためしてみたけど、やっぱりダメである。プロパティの〔キー設定〕でなんとかならないかとためしてみたが、やっぱりダメである。文章を書く上で、これは必須の機能なのに。
あと、《売り》のサジェスト機能だが、これがまた使えねぇ。いろいろ候補が出てくるが、そいつらがどれも使えねぇのばかりなのは、こういう、《文章》を書く場合には当然だろう。使えないのはそういう意味だけではない。
文章を書くときは連続的にキーを打つわけだ。候補が表示されてもそれは止めれない。気づいたときには候補は消えている。かりに止めれたとしても、いちいちそちらに視線を移動し、どれが適当か選び、キーボードから手をはなしてマウスにチェンジする(Tabキーでも選択できるが)、なんてこと、できるわけがない。だから使えないのである。
というわけで、Google日本語入力はダブルで使えない。お節介なだけで、肝心なことができない、という、よくあるよなあ、こいうやつ。