傷がなおりはじめてきたと思う

右足首前部のガーゼは自然にはがれてきた。これは汁がもう出ていない(か、ほとんど出ていない)という証拠だと思う。汁が出ると、たとえ絆創膏がはがれても、ガーゼはくっついてはがれてこないからだ。
左耳は、表側のピアスをはずすとき引っかいてつけた傷はもう完全になおったといっていいと思う。こういう傷は、爪で表皮をめくってしまったような傷にくらべて、なおりがはやい(切り傷ならもっとはやい)。耳裏のほうも、もう汁は出ていない。が、いままでに出た汁がまるで鍾乳石のように重畳的に固まってまるで装甲のようになっている。それが耳の変形をさまたげ、固まった汁がはがれてそこからさらに汁が出ることを防いでくれているのだと思う。
頭のほうも、重畳的に固まった汁がかなりの大きさになっている。ここは、毛があって、本来はやくなおるはず(だと思う)所なのだが、ついつい気になってその汁のかたまりをいじってしまって(できるだけ小さくしようとして)未必の故意で長びかせていたのだ。が、十分に反省をして極力いじらないようにして(そっとさわる程度にとどめて)汁の出ない状態を維持している。